肌のpHバランスとは?乱れるとどうなるの?

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医療機関に身を置く、美容、コスメ、美しい事・モノに銭をつぎ込む3児のワーキング母。荒れた生活から脱却し、ナチュラル・オーガニックの世界にのめり込む一方、紫外線対策のためにゴツいサンバイザーをするような生活はしたくない、そんなナチュラルな美容を追求してます。

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今回は肌のpHバランスの話です。

肌のpH値には正常範囲があります。正常範囲があるということはその範囲を外れた場合、肌へ何らかの影響を与えてしまうということです。
ではいったいどんな影響があるのでしょうか。

さっそく肌のpHについてみていきましょう。

目次

pHとは?

pH(ペーハー)とは水素イオン濃度を表す単位のこと。

小学校の理科の授業で習いました。かな?

pH7.0が中性、それより数字が小さくなるほど酸性となり、数字が大きくなるほどアルカリ性となります。

リトマス紙の色が変わるあれです。

体のpH値は組織によって異なります。
例えば、胃液は1.0~3.0の酸性、体内を巡る血液は7.3~7.4のアルカリ性、唾液は約7の中性に近い数値です。

肌のpHについて

肌のpH値は皮膚そのもののpH値ではなく、皮膚膜のpHの値を示しています。

正常な肌のpH値

肌の正常なpH値は4.5~6.0の弱酸性。この数値が健康的な肌の状態と言われています。

オイリー肌のpH値は、4.5より小さい数値すなわち酸性。ドライな肌ではpH値は6.0より大きい数値、すなわちアルカリ性を示します。

したがって、肌を弱酸性に維持することが健康的な肌を維持することに繋がるのです。

肌のpHバランスが乱れる原因

洗顔や体を洗う際に、アルカリ性のクレンジング製品を使うことで肌のpHバランスがアルカリ性に傾いてしまいます。

また、汗のpHは7.0~8.0のアルカリ性のため、汗をかくことでもアルカリ性に傾きます。

酸性に傾く原因としては、皮脂やほこりなどの汚れがあります。

アルカリ中和能

肌はアルカリ性に傾くと弱酸性に戻そうという機能が働き、すぐに弱酸性の正常な状態に戻ります。

水道水のpH値は5.8〜8.6とアルカリ性です。入浴やシャワーでアルカリ性の水道水に触れると、肌はアルカリ性に傾きますが、すぐに弱酸性に戻ります。

これをアルカリ中和能といいます。

アルカリ中和能が正常に働くことで、トラブルのない健康的な肌を維持します。

しかし、家事などで長い時間水に触れると肌荒れしてしまいますよね。

これはアルカリ中和能が機能しなくなり、皮膚炎を起こしてしまった状態。

手荒れをおこしやすい方は、皮膚がアルカリ性に傾きがちなのかもしれませんね。

pHバランスが乱れるとどうなる?

弱酸性に保たれた肌というのは適度な殺菌力がある状態です。

脂肪酸によって肌は弱酸性に保たれ、常在菌である黄色ブドウ球菌などの菌の増殖を防いでいます。

しかし肌がアルカリ性に傾いてしまうと、これら常在菌を殺菌する力が弱くなってしまい、皮膚感染症、ニキビ、湿疹など皮膚皮膚トラブルを起こしてしまいます。

また、皮脂の汚れにより肌が酸性に傾いている状態においても肌にはよくありません。

皮脂から変化した過酸化脂質が肌への刺激となり皮膚炎や湿疹を引き起こしてしまうのです。
(過酸化脂質とは、酸化した油のようなものです)

汗をかく時期や皮脂が過剰に分泌される時期に湿疹や皮膚炎などの肌トラブルが起きやすいのは、こういった原因によるものです。

そのため皮膚トラブルが起きた時は、pHバランスを整えことを意識してケアすることが効果的です。

最後に

人の体は常在菌と共に成り立っています。

ニキビの原因であるアクネ菌ですが、常に皮膚や毛穴にいます。正常な肌の状態でアクネ菌は、皮脂を食べて肌を弱酸性に保つための脂肪酸を作り出す働きがあり、憎き菌ではありません。
しかし、食生活の乱れ、ストレスなど私自身のエラーによってアクネ菌が増殖してしまうのです。

このように常在菌なくして人の肌は成り立たないわけで、常在菌のバランスを崩さないような生活を送ることが美肌への道なのです。

そんなことを言ってる私自身、腰周りの皮膚炎と戦っています。しっかり保湿していますが、痒みが治らなければ潔くステロイド軟膏に頼ります。

痒みを我慢してもいいことありません。無意識に掻いてしまうと、肌の黒ずみに繋がるからです。

無駄な抵抗はやめなさいってやつですね。

肌がベタベタする時期や汗をかく時期はpHを意識して、健康的な肌を維持しましょう。


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