摩擦による肌への影響とは?【part1バリア機能低下】

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医療機関に身を置く、美容、コスメ、美しい事・モノに銭をつぎ込む3児のワーキング母。荒れた生活から脱却し、ナチュラル・オーガニックの世界にのめり込む一方、紫外線対策のためにゴツいサンバイザーをするような生活はしたくない、そんなナチュラルな美容を追求してます。

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顔を洗う時に強く擦るのはよくない。

理由のひとつが、肌のバリア機能低下です。
バリア機能とは健康な肌を維持するための大切な働きで、バリア機能が低下すると皮膚トラブルが起きやすくなってしまいます。

バリア機能が低下する原因は様々ですが、今回は摩擦によるバリア機能低下について説明します。

目次

摩擦とは

摩擦とは、ご存じの通り、物体と物体が接している時、物体の動きに逆らうように働く力のことをいいます。

摩擦がどの程度なのかということは、摩擦係数で表されます。
摩擦係数とは「滑りにくさ」を表した係数で、値が大きいほど滑りにくく、値が小さいほど滑りやすい状態ということになります。

摩擦係数の求め方

摩擦係数を求める式があります。(マニアックすぎてそこまでは…割愛します)

摩擦は日常生活でも起こることなのでイメージしやすいと思いますが、摩擦は物体の状態や水分量などの環境に影響されるため、数式に当てはめて計算するのが難しいのです。

摩擦係数の大きいもの・状態(滑りにくい)

  • 高齢者の肌
  • 人差し指
  • 室温が高い
  • 表面が凹凸
  • 水分(濡れた状態)

摩擦係数が少ないもの・状態

  • 皮膚表面の温度が低い
  • ツルツルしている

滑りがいいもの・状態とイメージすると分かりやすいですよね。

バリア機能について

バリア機能とは

バリア機能とは、皮膚の一番外側にある角層が、皮膚の内側にある水分を逃がさないように防いだり、外からの様々な刺激をブロックする働きのことをいいます。

顔の角層の厚さはわずか0.02mmと言われていて、サランラップ並みの薄さです。その角層を覆っているのが皮脂膜で、角層と共にバリア機能を持っています。

バリア機能が低下すると

外からの刺激をブロックする働きが弱くなってしまうと、湿疹・皮膚炎・皮膚感染・ニキビといった肌トラブルを起こしやすくしていまいます。

また水分を抱え込む力が弱くなってしまい、肌が乾燥した状態になってしまいます。

摩擦とバリア機能の低下

肌に摩擦が生じると、角質細胞をはがしてしまいバリア機能が低下します。

さらに摩擦の力が表皮の奥まで及ぶと、角化細胞にひずみが生じます。
皮膚のターンオーバー(表皮細胞の生まれ変わり)は40日間かけて行われます。
しかし、角化細胞にひずみが生じると、ターンオーバーが完了するまでの40日間、バリア機能が回復できないのです。

そのため、皮膚には摩擦を加えない方がいいということなのです。

洗顔はクリームがいいと言われるのは、クリームによる滑りによって摩擦を軽減することができるという理由でもありますね。

最後に

ブロック塀に皮膚を擦ってしまい出血する程の傷を負ってしまったら、摩擦によるダメージを実感できますよね。

一方、洗顔による肌の摩擦は、目に見えるダメージではないので、なかなか実感できないのではないでしょうか。

これからは、強くこすると角層が剥がれ落ちちゃう!と意識して、優しく洗顔してみましょう。

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