ワキやデリケートゾーンなど、黒ずみが気になることはないでしょうか。
黒ずみ、シミの原因は形成によるものです。
メラニンの形成と聞く一番に思い浮かぶのが、紫外線による日焼けではないでしょうか。
では肌が摩擦による刺激を受けると、紫外線による刺激を受けたときと同じようにメラニンが形成され、黒ずみを起こすことは知っていますか?
今回は摩擦による皮膚の黒ずみについての話です。
目次
摩擦とは
摩擦とは、物体と物体が接している時、物体の動きに逆らうようにして働く力のことをいいます。
物体のおかれている環境(気温や湿度)、状態(乾いている、濡れている)、物体の重さや圧力、様々な 要素によって摩擦の大きさは変わりますが、日常生活にもみられる働きのため、イメージしやすいのではないでしょうか。
例えば、ツルツルしたガラスに濡れた手を擦ってみる。一方、ツルツルしたガラスに乾いた手を滑擦ってみる。
濡れた手で擦る方が皮膚の滑りが悪い(=摩擦が大きい)と分かりますよね。
摩擦についてはこちらにも詳しく書いています。
メラニンの形成について
紫外線を受けた肌への影響としてよく聞く、メラニンの形成という言葉。
どのようなしくみなのか、見ていきましょう。
メラニンとは
メラニンとは黒色の色素のことで、メラニン色素とも言われます。
肌だけでなく、髪の毛や瞳も構成しています。
メラニンが形成される原因は?
表皮は4つの層から成り立っています。
その一番下の層、基底層にはメラノサイトという色素細胞があります。
肌が紫外線など外からの刺激を受けると、メラノサイトは防御反応としてメラニンという色素を合成します。
このメラニンの形成が紫外線による日焼けや、摩擦による黒ずみの原因なのです。
肌のターンオーバー
正常な肌では40日間かけて表皮細胞の生まれ変わりをします。
表皮細胞の内側が徐々に外側に押し出され、40日後に垢となって剥がれ落ちるターンオーバーという働きにより、表皮に合成されたメラニンも共に、排出されるのです。
しかし、ターンオーバーのサイクルが遅くなってしまうと、メラニンが排出されずに蓄積され、シミとなってしまいます。
ターンオーバーが遅くなる原因として加齢があります。加齢によってシミができやすくなるのはこのためです。
摩擦による黒ずみ
摩擦による表皮の肥厚
先ほど説明したように、肌が紫外線や摩擦などの刺激を受けると、防御反応としてメラニンを形成します。
さらに、摩擦や圧迫によって表皮の炎症を起こすと、この炎症への防御反応として角質層がぶ厚くなります。
このようにして摩擦によるぶ厚い黒ずみは起こってしまうのです。
圧迫によるヒップの黒ずみ
デスクワークが多い方の悩みとして多いのが、ヒップの黒ずみ。
誰かに見せるわけでもないけど、きれいなヒップをキープしたいですよね。
座るという体勢は、衣服の摩擦(特に下着のライン)、体重による圧力など、環境として最悪です。
さらに、皮膚が重なり皮膚の摩擦も起こる部位です。
さらにさらに、痩せていてヒップにクッションとなる脂肪が少ない人ほど摩擦は大きくなります。
黒ずみ対策
摩擦を減らす
とにかく摩擦を減らすことが重要です。
ムダ毛処理、机にヒジをついたり、ヒザを床についたり、ティッシュで強くふいたり、普段のちょっとした行動を、摩擦を意識して見直してみましょう。
ターンオーバーの正常化
肌の再生機能であるターンオーバー。これが乱れてしまうと蓄積されたメラニンが排出されずに色素沈着を引き起こしてしまいます。
肌のターンオーバーを乱す原因である睡眠不足、ストレス、運動不足、食生活の乱れ、こういった生活習慣を見直しましょう。
角質ケア
肥厚した角質のメラニンを排出しやすくすするため、角質ケア用製品を使用することも大切です。
スクラブなどで角質を柔らかくすることで、化粧水などの保湿成分の浸透がよくなります。
最後に
夏はワキのムダ毛処理が欠かせないですよね。
カミソリによるムダ毛処理は黒ずみの原因となるので、摩擦を意識して丁寧に行いましょう。
黒ずみが気になる方はいっそのこと脱毛を検討してもいいですね。
私自身、医療脱毛をしてカミソリとさよならをしたら、黒ずみが気にならなくなりました。
では、みんなで摩擦を意識して黒ずみをなくしましょう。